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もうだまされないっ! #13

[8143] 輪廻 2011-08-18投稿


「はぁ……はぁ……」

「ぁ……ぁ……」

二人は繋がったまま、放心していた。

男たちは、満足して、二人に告げた。

「まぁお前らに子供ができるまで、何回でも手伝ってやるからよ」

「また今度、楽しみにしてるぜ」

出ていこうとする彼らを見もせず、
サヤは微笑した。

「………?サヤ?」

「確かに…次に会う機会があったら、怖いかな…」

男たちが体育館倉庫のドアを開けた瞬間、
サヤの友達二人が、立っていた。

「お前ら、聞いてたのか?」

二人は無言で外へと走り出した。

全員、二人を追いかけた。

「望、立って…逃げよう」

望の縄を解き、急いで服を着たサヤは、彼を促した。
望は慌て着替え、彼女に続いた。

「サヤ…?ど、どこへ?」

彼女は、鍵がかけてあるハズのドアの方に走って行った。

「こっちは鍵が…。…?かかってない…」

「うん、私が頼んでおいたから…」

サヤは、予め男たちの行動を予測していた。

望が避妊具を渡し、女子たちが騒いでいるところを、男たち本人が見ていないはずはなかった。
からかっているつもりなのだから、からかった相手の反応を見るのは当たり前だった。

そして、彼らは不用意に打ち合わせていた。

「…今度はどっかでよ、あいつらに頼んで痴女プレイとかどうだ?」

「望のヤツ、案外気持ち良かったりしてな」

笑いながら上階に消えていく彼らの階下には、サヤが立っていた。

顔は見えなかった。
しかし会話内容だけは、しっかり記憶していた。

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