HAPPY Christmas! 3
正直、あの瞬間に虜になった
今どきワックスも使用していない真っ黒でサラサラした髪も
華奢に見えても意外としっかりした骨格も
人の気持ちなんてまるで興味のなさそうな端整な顔立ちも
全てに魅せられていた
それだけなら、単なる憧れですんでいたろう
が…決定的だったのは…
うん、あの時だろうな…
物思いを打ち破るように、晴明がサッサと鞄を手にとり教室を出て行こうとし…
ぴたりと足を止めた
戸に手をかけ、
「行くぞ、生絲」
こっちを見もしないけど
たったそれだけで
晴明が俺をほんの少し待っただけで
どれだけ待ってもいいと思えた
ピシッとブレザーを着こなして、ネクタイもシャツも染みひとつない晴明と比べると、まあ俺のだらしなさが目立つ
茶髪で細い赤のカチューシャで長い前髪を上げてるし
耳はピアスだらけだし
ブレザーの下にフードつきのパーカー着てるし
どだい、名門の高校によくも受かったなと言われるタイプだ
まあ、こう見えても勉強は苦手ではないんだ…いまはギリギリなんとかなってるし
ただ見た目で困るのは、俺が女遊びが激しいと思われている事位だ…
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