HAPPY Christmas! 6
言えっての!
「せ、晴明」
じっと瞬きもせず、見つめてくる
そ、そんな目で見られたら…
「あの…」
晴明は苛つきもせず、真っ直ぐ立っている
「く、クリスマス…晴明に予定ないなら…あの…う、う、家に来ない?」
うわあ、俺、噛みすぎだろう
「家に行ってどうする」
「え?それは、ほら…なんか食ったり飲んだり」
うわあ、くだらねえ
晴明はしばらく黙ったまま…
「楽しいか、それ」
「た、楽しいだろ!一人でいるよりか」
「…じゃあ、いいよ」
え…
「い、いいの?」
「あ」
なんだよ、あって
「じゃあ、クリスマスプレゼント買わなきゃな」
「え??」
晴明はそれだけ言うと、ニッコリ笑った
はっきりいって、コイツと知り合って2年経つが…初めての出来事に俺は呆然としていた
自分が面白くて笑うことはあっても、「誰か」に笑いかけることはなかった
その「誰か」が俺なんてことはもう…奇跡のキャパシティを越えてる
「プレゼント?」
晴明はいつも別れる分岐点へ向かい、俺に謎めいた視線を送り「じゃあな」と消えていった
わっかんねー…
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