セタンスクレ49
「…っ」
「…佐木?」
握力を無くしたように佐木の手から手紙がこぼれ落ちた
俺はそれを拾い上げ
確認する
「…」
ちらりと写真を確認した。
赤子を抱く綺麗な顔をしたその女性は
佐木によく似ている
「…それ、お前じゃないか?」
分かったんだろう
その写真と
この短い手紙の言葉だけで
本当は今でも
「ずっと、お前が愛しくて
堪らなかったんだな…」
佐木は声を上げて
泣いた。
今なら痛いくらい
こいつの気持ちが分かる
無防備に泣く佐木を俺はただ抱き締めた
俺まで泣きそうになったから
「お前ー、実は泣き虫だろ」
布団に散らばった手紙には
"ごめんなさい
愛してる"
と書かれていた。
「…佐木?」
握力を無くしたように佐木の手から手紙がこぼれ落ちた
俺はそれを拾い上げ
確認する
「…」
ちらりと写真を確認した。
赤子を抱く綺麗な顔をしたその女性は
佐木によく似ている
「…それ、お前じゃないか?」
分かったんだろう
その写真と
この短い手紙の言葉だけで
本当は今でも
「ずっと、お前が愛しくて
堪らなかったんだな…」
佐木は声を上げて
泣いた。
今なら痛いくらい
こいつの気持ちが分かる
無防備に泣く佐木を俺はただ抱き締めた
俺まで泣きそうになったから
「お前ー、実は泣き虫だろ」
布団に散らばった手紙には
"ごめんなさい
愛してる"
と書かれていた。
感想
感想はありません。