セタンスクレ55
「あと、どんくらいだ?」
扉を開くといつになく真剣にPCと向き合っている佐木がいた。
「あ、黒川さん。おかえりなさい」
もうこれで完了です
言うと佐木はこちらへスタスタ歩いてくる
「はい」
「…何だこれ」
佐木が笑顔で渡してきた飲み物には(チョコレート飲料)と書かれていた
「え?だって疲れた時には甘いものじゃないですか」
「極端だろ!!」
思わず突っ込みをいれてしまった。
「でもおいしかったですよ?」
飲んだのか
新手の嫌がらせかと思ったが
どうやら真剣らしい
仕方なく一口やると
何が嬉しいのか佐木はにこにこ笑う
「どうですか?」
「………甘い」
喉が一瞬で甘ったくなる程のどぎつい味。
何だか心臓までやられそうだ。
「?…、っ」
気が付くと佐木の顔が近くて
キスをされた。
「さ…っ…ン」
唇を甘噛みされて、舌を入れられて
甘ったるい。
どちらかともなくチョコレートの味がする。
「や、めろっ」
無理に顔を引き離しても腰はがっちりガードされて、動けない。
「ここを何処だと思って…」
「だって、誰もいないし…二人きりだと我慢できないんです」
「…ンッ、ゃめ…」
舌がやらしく入ってきては佐木の時折漏れるエロい吐息に理性が飛びそうになる。
「佐木…んん…」
甘い。
舌が首もとをつたう
‐佐木に甘くなりましたね‐
「っ!離れろ!」
反射的に力一杯佐木を押し退けた
佐木は少し驚いている
「…所長?」
「…場所を考えろ…」
原島の言った通りだ。
俺がこいつを甘やかしてどうする。
「……じゃ、黒川さん家、行きたい」
……
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