new 17
「ティア…ちゃん…」
カチャリと力の無い音がして、
汚されたままの倫子が入ってきた。
「倫子…!ぅわぁぁぁ…!」
「ティアちゃん…ティアちゃん…!」
二人は抱き合って、見つめ合った。
「こんなに…汚されて…」
「ううん、全然平気…!ティアちゃんのお母さんの事は今日は聞けなかったけど…」
ティアは決心した。
この子には全てを知る権利と度胸がある。
何より、倫子知らなければならない。
彼女がどうするか決めるのだ。
「聞いて…倫子…」
話している間、倫子は涙を流すこともしなかった。
ティアが犯されていたことを聞いた時だけは、悔し涙を流したが、それ以外は平常心だったらしかった。
「ごめん、ごめんなさい…ティアちゃん…私のために…!!」
「倫子…いいから…!!こっから逃げよう?二人で、どこかに行こう…」
倫子は首を横に振った。
「ダメ!ティアちゃんのお母さんのこと、まだ何も聞いてない…!ティアちゃんだけでも家から逃げて…!」
「もうそんなのいいよ!なんでそこまで…!」
「知ってたから…」
「え?」
「私、この家の子じゃないって、知ってた…。だから、本当の親子のティアちゃんたちは、せめて一緒にいて欲しいから…!」
倫子は自らの価値をティアの母親探しに見出だしていたのだった。
「私の、ただの自己満足だから。ね?」
「倫子、やめて…!あんなの…!無いよ…!」
「ううん、私幸せなんだ。親友のお母さんのことも聞けるし、鷹松くんに初めてを捧げられたから…。幸せなの」
倫子は幸せそうに笑い、部屋を出ていった。
カチャリと力の無い音がして、
汚されたままの倫子が入ってきた。
「倫子…!ぅわぁぁぁ…!」
「ティアちゃん…ティアちゃん…!」
二人は抱き合って、見つめ合った。
「こんなに…汚されて…」
「ううん、全然平気…!ティアちゃんのお母さんの事は今日は聞けなかったけど…」
ティアは決心した。
この子には全てを知る権利と度胸がある。
何より、倫子知らなければならない。
彼女がどうするか決めるのだ。
「聞いて…倫子…」
話している間、倫子は涙を流すこともしなかった。
ティアが犯されていたことを聞いた時だけは、悔し涙を流したが、それ以外は平常心だったらしかった。
「ごめん、ごめんなさい…ティアちゃん…私のために…!!」
「倫子…いいから…!!こっから逃げよう?二人で、どこかに行こう…」
倫子は首を横に振った。
「ダメ!ティアちゃんのお母さんのこと、まだ何も聞いてない…!ティアちゃんだけでも家から逃げて…!」
「もうそんなのいいよ!なんでそこまで…!」
「知ってたから…」
「え?」
「私、この家の子じゃないって、知ってた…。だから、本当の親子のティアちゃんたちは、せめて一緒にいて欲しいから…!」
倫子は自らの価値をティアの母親探しに見出だしていたのだった。
「私の、ただの自己満足だから。ね?」
「倫子、やめて…!あんなの…!無いよ…!」
「ううん、私幸せなんだ。親友のお母さんのことも聞けるし、鷹松くんに初めてを捧げられたから…。幸せなの」
倫子は幸せそうに笑い、部屋を出ていった。
感想
感想はありません。