new 20
「私の娘…いや、本当はどうなろうと構わない娘だが、倫子を、この写真使って脅してくれ。その後は好きにして構わん」
「は?なんでこんな写真で脅せんの?」
鷹松は怪しんだが、ティアの母親の写真ならば、倫子は食いつく。
そして…
「あの娘にとって肉体を差し出すのは、鉛筆や消しゴムを貸すくらい簡単なことなんだよ。しかもどんなにボロボロにしたって構わない…あの子にはそういう躾をしたからね」
「?まぁ、じゃあ遠慮なく…へへ」
(ティア…。兄さんの娘…。忌々しい。精神的にも肉体的にも追い詰めてやりたい…!!)
義父とティアの父親、二人の兄弟に何があったか、ティアと倫子には知る由も無いが、その因縁が今、二人に確かに襲いかかっていた。
「ティアちゃん……パパに…確かめよう。なんで、写真があるのか……」
「うん……。倫子……ここまで…本当にありがとう…」
「……鷹松が喋ったのか…」
いつものリビングに、義父の顔が険しく、なにか違和感があった。
「まぁいい……倫子。お前も今日限りだな。出ていけ」
「その前にティアちゃんのお母さんの事を聞かせて下さい!!」
倫子の真っ直ぐな眼に、義父はたじろいだ。
(あれだけ犯され続けて、精神的にも肉体的にも、倫子だってティアだってボロボロなハズ…。
だが、この眼はなんだ?)
「何故そこまでティアの母親にこだわる?」
倫子は笑顔で答えた。
「ティアちゃんは、欠けがえの無い親友だから」
「倫子…」
「どんな目に遭ったって、ティアちゃんのためなら平気…耐えられます」
義父は溜め息をついて、「分かった」と呟いた。
「ティアの父親は今、ティアの母親を追っている……」
「は?なんでこんな写真で脅せんの?」
鷹松は怪しんだが、ティアの母親の写真ならば、倫子は食いつく。
そして…
「あの娘にとって肉体を差し出すのは、鉛筆や消しゴムを貸すくらい簡単なことなんだよ。しかもどんなにボロボロにしたって構わない…あの子にはそういう躾をしたからね」
「?まぁ、じゃあ遠慮なく…へへ」
(ティア…。兄さんの娘…。忌々しい。精神的にも肉体的にも追い詰めてやりたい…!!)
義父とティアの父親、二人の兄弟に何があったか、ティアと倫子には知る由も無いが、その因縁が今、二人に確かに襲いかかっていた。
「ティアちゃん……パパに…確かめよう。なんで、写真があるのか……」
「うん……。倫子……ここまで…本当にありがとう…」
「……鷹松が喋ったのか…」
いつものリビングに、義父の顔が険しく、なにか違和感があった。
「まぁいい……倫子。お前も今日限りだな。出ていけ」
「その前にティアちゃんのお母さんの事を聞かせて下さい!!」
倫子の真っ直ぐな眼に、義父はたじろいだ。
(あれだけ犯され続けて、精神的にも肉体的にも、倫子だってティアだってボロボロなハズ…。
だが、この眼はなんだ?)
「何故そこまでティアの母親にこだわる?」
倫子は笑顔で答えた。
「ティアちゃんは、欠けがえの無い親友だから」
「倫子…」
「どんな目に遭ったって、ティアちゃんのためなら平気…耐えられます」
義父は溜め息をついて、「分かった」と呟いた。
「ティアの父親は今、ティアの母親を追っている……」
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