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[1681] 輪廻 2012-06-21投稿
「お前の母親は、お前らと同じような目に遭っている。英語教師としてある学校に赴任したティアの母親は、全く違う仕事をさせられている」

「そんな!教えて!!母さんは今どこに!」

「お前の父親から来た手紙に、書いてある。まぁ、どうするかはお前たち次第だがな」


ティアへ

母さんを見つけた。
ある女学校で、内容とは違う仕事を強いられているらしい。
英語教師として赴任したと言っていたが、
彼女からの連絡はそれで途絶えた。
叔父さんの所で大人しく待っていること。

「この女学校には黒い噂がある。まぁ転入は簡単だが、お前らもただでは済まないだろうな」

「倫子、私は行きたい。でもあなたまで危ない目には遭わないで、お願い」

「ティアちゃん、私も行くよ!絶対、一人になんかしない」

「倫子…。本当にいいの?」

「倫子も出て行くんだ、好きにしろ。
ふん、物好きな奴らだ。俺がお前らにした事は他言無用、それが転入の条件だ。いいな」

「はい!パパ、ママ、今まで本当にお世話に…」

「黙れ。これが女学校の転入案内状だ。学校には寮も付いている。学費はティアの両親に、二人分負担させてやるからな。貴様らの問題だ。貴様らで解決しろ」

ティアは叔父の憎まれ口を背に、倫子と二人、家を出て、暗闇へと歩き始めた。



「アラ、あの二人本当に行ったの」

「ああ、肉奴隷養成女学校にな…。倫子はここでの暮らしが楽だったと思い知るだろうな…」



二人は女学校へと向かう夜行バスに乗った。
バスの行く先には、濃い霧が延々と立ち込めていた。

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