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彼女の望んだ解答 Q25

[3820] 輪廻 2012-07-25投稿
暑い日差しに、雪美は少し目を細めていた。
あれから数週間して、ようやく松葉杖で歩けるようになった雪美は、恭太と病院の敷地内を散歩していた。
雅次の話を、恭太は雪美に話して聞かせていた。

「ははは、そっか。いたずらであんな問題を………。ふふ、あの人らしい」

「あそこにベンチがある、少し腰かけよう」

「恭太…。話してくれてありがとう」

恭太には何一つ笑えない、重苦しく虚しい話に感じられた。
それでも、雪美は礼を言ってくれた。

「それで代理をあの人にしたわけか…」

「雪美は、納得した?」

「もちろん。…もしかして、私のこと可哀想とか思ってたの?だとしたらやめて。私は彼を好きだったことに後悔なんかしていません。そのおかげで教師になれたし、恭太に出会えた…」

雪美は、出会った頃とはまるで違う清々しい顔をしていた。

「雪美………。治ったら、またどっか遊びに行こうな」

「うん」


雪美は退院の日、恭太に付き添ってもらい病院を後にした。

「生活面じゃ病院暮らしも悪くなかったろ?」

「ええ、だけどやっぱり落ち着かなかった…」

「雪美の部屋、ちゃんと掃除してあるよ」

「ありがとう」


「ただいま。…すごい…!」

雪美はベッドが新調されているのに気がついた。

「短いバイト何個かやったら買えたんだ。退院祝いな」

「恭太…!!」

「だからさ、一回だけ、な?」

「な、治ったばかりだから…ダメ」

雪美も長い入院生活で、欲求は溜まっていたが、恭太もそれは同じだった。

久しぶりに味わう雪美の唇や乳房は、新鮮だった。

「は…ぅんッ!やだ…久しぶり…だからかな…!!あッ!んんッ!感じちゃう…」

「雪美の…本当に柔らかいな……」

「病院で聴診されるたびに、いやらしい触り方されてたの……は…ぅ…」

「そのたびにこんなに濡らしてたんだ?」

「!ひ…ぅん……濡らして…た…。あ、やめッ…!」

雪美は久しぶりの快感に、早速愛液を滴らせ、悦びに震えていた。

「そこっ…は…!!あッ…っ…ふっ…!!」

「もう少しよく見せて……」

「ダメ…ダメ…!!恭太…」

少し服をめくると、手術の縫合痕はきれいになっているものの、刃物が残した傷痕が、雪美の脇腹辺りにあった。

「これか…」

何故か性感帯をじっくり見られているような、羞恥心が雪美に芽生えた。

「やぁ…ダメ…!恭…太…!あ…っ…っふ…」

優しく舐めあげられた傷痕には、僅かに感覚があった。

「犯人の仲間が結局、あの一週間後に自首。芋づる式に犯人も仲間たちも捕まったな…」

「は…ぁ…っ…。うん……恭太……?」

「雪美にこんな傷、残しやがって…」

雪美は恭太に優しくキスをして、頬擦りした。

「いいの。生きていたから、それでいいの」

「雪美……雪美…愛してる……」

「きて……」

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