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モノクロの世界で5

[1426] 翠蓮 2013-02-06投稿
やっと午前授業が終わり、昼休みに入った。

学校にいる中で唯一安らげる時。

普段誰も来ない屋上で俺はその時間を独りボーッと過ごす。


…周りに人間が居るのはどうも落ち着かないから…。
俺はいつだって独りが好きなんだ。


そんなこと考えながら階段を上がり、気づけば屋上の扉の前に着いていた。
少し錆び付いたドア。
そのドアのぶに手を掛け、外側に開くと…


ガチャッ

「「!」」

「え…」

人っ子一人いないと思っていた屋上に、

男女が2人、…イチャついていた。


女は見覚えないが、男の方はしっかり脳に名前が浮かんだ。

…須藤…


「お、翡翠じゃ〜ん。こんにちは。ご機嫌いかが?」

「…っ」

い、いかが、って…いうか…

「何してんだ、お前…」

ふざけた質問よりも、目の前の2人の格好に意識が向いた。


なぜなら…

上半身下着一丁の女に、制服のシャツをはだけさせた須藤が覆い被さっていたからだ。


つまり、エッチする寸前。

俺は硬直したまま、何も考えられずにいた。

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