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モノクロの世界で11

[3568] 翠蓮 2013-02-15投稿
翡翠は俺の手を阻止しようと縛られた腕を動かすが、それも虚しいだけで。

きっちり留められたベルトを外しズボンのチャックを開けた。





「はぁっん…ァア…!」


下着の中に手を入れ既に濡れた性器を握ると、ものすごいエロイ声が翡翠の喉から出る。


「すげー濡れてんじゃん。乳首で感じすぎ」


そう言いながら堅くなった性器を揉みしだく。



「…っん、く…っぅ」


唇噛み締めてるその顔が可愛すぎて仕方ない。
また恥ずかしがって声を我慢しているんだ。



「出せよ、声。」


耳元で低く囁くとビクリと肩を震わせる翡翠。
聴覚でも感じるらしい。

それならと思い、言葉を続ける。


「さっきのエロイ声聞かせてよ…。気持ちイイんだろ?」


「ゃ…っ」


「ほら。俺がちゃあんとイカせてやるからさ…」


やらしい口調でヤらしい言葉を並べると。

「っ…んぁ…、やだぁ…」

なんてエロエロな声で嫌がるもんだからもう堪らない。


いつの間にか翡翠に対する苛立ちは消えていて、代わりに出てきたのは性欲だった。

「可愛いよ、お前。
…なぁ、ココ好き?」


そう問うた場所は尿道口。

爪先で軽く引っ掻くと、悲鳴が上がった。


「ひ、ぁああんッ…!は、ァア!だめ、…ふぁ…っいや、…ぁあっ」


縛った腕を無理に動かし赤く擦れているが、その痛みより苦しいのは快感なのだろう。
翡翠は背中を仰け反らせ俺の手から逃れようと身を捩る。


だけどその動きがまたなめかしくイヤらしさを感じる。
本人は必死だろうが、俺から見れば誘われているようなもん。


…こいつの反応いちいちエロすぎ。



「イキそう?」

弄りながら聞いてみる。

翡翠は涙目でコクコクと頷いた。


「んぁあ…っで、でちゃ、う…っ…あッ…は、はなし、てぇ…!」


「なんで? 出したいなら出せばいいだろ…」


「やだ…っぁ、く、アッ…はア、ぁああ…!!」


イヤイヤと首を振りながらも腰を震わせ、軽く弄っていた尿道口に指先を押し宛てくねらせると、翡翠は掠れた声で喘ぎ、とうとう果てた。


はぁはぁと乱れた息を整えしばし放心状態。


「気持ちよかった?」

クスリと口角をあげて問いかけてみる。

でも翡翠はイッた余韻に浸り、ぼうっとしていて返事がない。


頬は紅潮し目も虚ろで口は半開き。
トロンとしたその顔がこれまたエロ可愛い。


ここまで快感に弱いとすると、もしかしたら自慰もしたことないのかも。




…男じゃねえな…。


そんな性欲なさすぎる彼の前髪を優しくかきあげる。
小さな子が寝汗をかいてないか確かめる親のように。

するとその感触が気持ちいいのか、翡翠は目を閉じ眠りに入ろうとする。


「え、ちょ…なに。
眠いの?…おい、翡翠?…ぅおーい?」


(多分)初めての絶頂に、疲れて眠気が襲ってきたのだろうか。
目を閉じたまま、呼び掛けても応答はなかった。


…全く…
ほんと可愛いやつ。


思わずフッと笑みをこぼし、額に優しくキスを落とした。

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