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 引き籠る陰茎 〜ねじれたロザリオ〜 5

[520] Ajuming‐X 2014-11-08投稿
彼はよく泣いた。
それはひとえに、家庭というものを持っていないからこそ出来る行為ではあった。独りだと決壊した土砂のように流せる涙も、いざそこへ他者が入りこむと不思議と涙は引くのである。
男は妻など、子供など、要らなかった。必要性など考えた事もなかった。
快楽はOnanのみで十分満たされていたし、それよりも庭先に植えた球根植物のダリアのその紅に見惚れるときめきを保ち、確保し続けていたかったし、実際、女性に感じるそれよりもダリアに対する感情のそれのほうが遥かに期待の強さは高く、すべてにおいて時間を費やしても惜しくはないと言えるほどにダリアを愛でていた。

男はチンポをにぎる。いや、いまその右手で握るそれすらも、これがダリアであったなら!、と願うほど切望するほど、ダリアといわば‘一心同植’……そう、強固な、あまりにもあまりある強固な結合感情を抱いているのだ。

――彼は植物が好きなのだ。
――彼は植物と結ばれたいのだ。


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