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超ラブ凌辱 6

[465] カスパール 2015-03-29投稿
 それはもう、明らかに幼馴染みを見るモノでは無くて、顔は薄紅色に染まり、その綺麗な瞳は大好きな彼を良く見ようとして瞳孔が開き、いつもより多くの光を反射させてキラキラと輝いている。


「幸人・・・」

「あ・・・」

 お互いに何か言おうとした瞬間、再び教室の扉が開き、一時限目教科である”現代国語(通称”現国”)”の担当教諭 ”中山 克典”が入って来る。

 コミカルでギャグを織り混ぜた、解りやすい授業をするモノの生活指導員も兼ねていた為に、生徒達から人気もあったが同時にかなり恐れられてもいる人だった。

「よし。じゃあ58ページの第二段落からだったな。吉川、お前読んでみろ」

 こうして授業が始まるモノのその最中に突然、早苗がソッと手を伸ばしは幸人のそれをしっかりと握り、指を絡めて来たのであるがそれは現国が終わった後の数1、化学、世界史でも続いた。

(お、落ち着け、落ち着くんだ幸人!!)

 そう思っても繋いだ手の感触と共に直ぐ横にいる早苗がどうしても視界に入ってしまうために鼓動の高鳴りは一向に収まらずに寧ろ更に動悸が激しくなってしまう。

「お昼になったら、屋上へ来て」

 授業開始直前にそう告げると後は黙ってしまうモノの手を離してはくれずに、しかも授業中もずっと彼の方を見つめたままだったが益々綺麗になった彼女に会えた嬉しさと久方振りの手の感触、そして未だに自分を思ってくれていた事への喜びも手伝って、幸人は午前中、ある種の興奮状態にあったのだ。

「終わったねー・・・」

「お昼だー!!」

「小林さん、一緒に食べない?」

「ごめんなさい、何だか転校の手続きに不備があったみたいで、先生に呼ばれてて。ちょっと行って来るね」

 やがて昼食の時間になり、女子連中がお弁当を一緒にしようか、と思い彼女にも声を掛けるが早苗はそれを難なくかわすと職員室へ行く振りをして急いで少年の後を追った。

「ずっと。ずっと探してたよ・・・!!」

 まだ少し緊張した面持ちで屋上へ来た幸人が、それでも気分を落ち着かせて待っているとドアの開く音と共に人の気配を感じて振り返るが、其処には目に涙をいっぱいにして拳を握り、全身をワナワナと震わせる曾ての恋人の姿があった。

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