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超ラブ凌辱 10

[456] カスパール 2015-03-29投稿
 着替えを終えてそう告げると早苗は手早く準備を整えて調理に取り掛かるが、その日のメニューは白米に豆腐の味噌汁、焼き魚と漬け物と言う、ごく普通の純和風モノだったが流石に小さな頃から一緒に過ごして来ただけあり、味付けは幸人好みのそれだ。

「頂きます」

「頂きます、いっぱい食べてね」

 挨拶をすると少女がそう返してくれたがつい一日前まで独りで食事をしていた彼にとって久方振りの団欒であり、しかも恋人との会食である、嬉しい事この上無い。

「そしたらね、その時おばさんが・・・」

 食事を摂りつつ、世間話も弾むが幸人は彼女の言うに任せ、専ら聞き役に徹していた。

 女性と言うのは好きな人には特に色々と話したがるモノだし、それに今の自分達の置かれている状態を確認するためには周囲の動向、取り分け里の長達や両親、親戚一同の動向を知っておきたいと思ったからだ。

 それにやはり、暫く会えていない友人知人達等、皆の事も気掛かりだった。

「そしたらね、夏美がやらかしちゃってさ」

「あははっ。あいつらしいな、ってか未だにその領域なわけ?流石にまずくないか」

 だがしかし、話が進むに連れて伝わって来た村の様子は良い意味で何も変わって居なかったし、皆も相変わらずの様相であり、ホッとすると同時に段々と和んで来た。

 またそれとは別に時折、早苗が不満や困り事の類いを口にする事もあったが、それもしっかりと聞き留めて受け止めた。

「好きな娘の事を良く観察するんだ、行動や反応なんかを良く覚えてな。これって結構大事だぞ」

 清之介や勇二郎にそう教わった彼はしっかりとそれを実践していた為に、感性が磨かれると同時に人並外れた観察力を身に付ける事が出来たのであるが、その結果、大抵の場合に於いて女性は愚痴を聞いて欲しいだけであり、話に乗って挙げると凄く喜んでくれる、と言う事が解って来た。

(要するに盛り上がりたいのだな)

 適当な相槌等は失礼だし宜しく無いが、好きな人と楽しい時間を過ごしたい、と言う思いは幼い乍らも幸人にだって理解出来たし、それに女の子が本当に何とかして欲しい場合は独特の仕種と言うか、雰囲気を醸し出すモノなのだ、と言うことも解って来た。

「ねぇ、幸人は?幸人の事も知りたいな」

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