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美雪とセシリア 3

[693] カスパール 2015-04-03投稿
 本来ならば思春期の少女に其処まで望むべくも無いのであるが、放送部員もまた様々な意思や私利私欲、趣味嗜好を持った人間である、と言う事実を完璧に置き去りにしていたのである。

 後日の調べて判明したのだが、この放送部の部長”田所 真帆”と部員数名が、事もあろうに柊 理恵と友人関係にあり、しかも彼らは揃いも揃って好悪の情が激しく、自身の価値観を周囲に押し付けたり、若しくはそれを絶対的なモノとするためには手段を問わない人物達で、逆にそれに異を唱える者には容赦無く圧力を掛ける、と言った、自分が何か立派な事をした訳でも無いのに気位だけは高い困ったちゃん的性分の持ち主であった。

 美雪を含めた部員の何名かは、その事を踏まえた上で”守るべき事はしっかり守れ”との苦言や意見を言ったのだが、これが面白く無かったのであろう、その非難活動は電脳世界にも及んだ。

 因みにネットと言うのは専門の知識や能力を有する者が有利、ハッキリ言ってしまえば”何でも出来る”世界であり正に田所にとっての独壇場、自身の姿が晒される訳でも無いため安心出来たのだろう、本来の攻撃的な性質も存分に発揮され、中学校のホームページには汚いスラングや言われの無い誹謗中傷が溢れる様になり、日に日にその酷さを増して行ったがこれは田所が憂さ晴らし以外にも、心理的な動揺を誘う目的で行ったモノであった。

 新体操部員を含む大部分の生徒や教師は普通に生活を送っているだけの大人しい人が多く、ネット上でも発信者よりは圧倒的に受信者で居る事が多い訳であるが、そのため僅か数パーセントにも満たない人間が誇大センセーションを展開しているに過ぎないのに、恰もそれが全体の声とか潮流の様な感じを受けてしまうのだ。

 放送に携わっていた人間である田所はそれを間違いなく理解していただろう、つまり彼女は確信犯に及んだのであるが、そんな傍若無人なやり方に美雪達もとうとう我慢が出来なくなり直接反論を開始するモノの、下手に知識があって弁にも長けていた彼女達はその都度言を左右にして揚げ足を取ったり、重箱の隅を突つく様な屁理屈を捏ね回し、”私達が本当にあなた達に害意を抱いていると言う証拠はあるのか”等と嘯いて全く取り合わなかった。

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