美雪とセシリア 15
「当時募集中だった文部省のイメージキャラクターに立候補したんだよ。別に広報部自体は怪しい所じゃないし、真面目に仕事をしている奴だっていっぱいいる。それに場所がら、元々が文科省と繋がりを持っていたからね、その部員と言う事もあって選び易かったみたい」
セシリアが教えてくれたが、”面倒くさい”、”恥ずかしい”等の理由から誰もやりたがらなかった事と、当時はまだ警察から睨まれておらず、経歴に特に暗い影も無かった事から最終選抜まで進み、しかもそのまま行けば選ばれる可能性すらあった様だ。
「ああいうお役所は、一度関係を持ってしまえば余程の事が無い限り、何かへまをやらかしても庇ってくれるからね、問題を嫌うから。そうすればもう、自分に手は出せないだろう、と踏んだみたいなんだけど。人の心の隙に付け込んだり、煽動する術を知っている奴だったんだよ。・・・何処で身に付けたのかは知らないけれど」
そこまで言うとセシリアはハァッと溜め息を付いた。
セシリアが教えてくれたが、”面倒くさい”、”恥ずかしい”等の理由から誰もやりたがらなかった事と、当時はまだ警察から睨まれておらず、経歴に特に暗い影も無かった事から最終選抜まで進み、しかもそのまま行けば選ばれる可能性すらあった様だ。
「ああいうお役所は、一度関係を持ってしまえば余程の事が無い限り、何かへまをやらかしても庇ってくれるからね、問題を嫌うから。そうすればもう、自分に手は出せないだろう、と踏んだみたいなんだけど。人の心の隙に付け込んだり、煽動する術を知っている奴だったんだよ。・・・何処で身に付けたのかは知らないけれど」
そこまで言うとセシリアはハァッと溜め息を付いた。
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