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愛語 1

[671] カスパール 2015-05-01投稿
 幻想世界”アズガルド”。

 そのユーロピア文化圏を構成している大国”フラマーズ”のやや南よりに位置する”アルケイル”と言う中規模商業都市の片隅に密かに佇む小屋の一室で今、一組の男女が交わり合っていた。

 彼等の内男性を”カズキ ナカザワ(中澤 和樹)”、女性を”リディア ナカザワ(中澤 リディア)”と言ったがその名が示す通りに二人は夫婦であり、幼い頃からずっと一途に相手の事を思い続けた恋人同士だったのだ。

 カズキの実家は此処より遥か極東の海の果てに浮かぶ”ニホン皇国(日本皇国)”に在って古くより地方を治める豪族であると共に、予てより感受性と武道全般に高い特性を誇っており、波動療法と影技とを一体化させた、独自の非常に強力な術式を現代にまで伝えていた。

 昔日の時分はそれら駆使して時の権力者達の護衛を勤めた事もあった様だがそんな家系であった為に一族は皆、恵まれた体躯と身体能力、そして高い精神生命力を持ち合わせていたのであるが、武芸を修める事によりそれら更に高め、不屈のモノとしていたのである。

 当然、カズキもそうで純朴な童子の様な黒い眼と同色の少し伸びた癖っ毛がボサッとした野暮ったさを醸し出し、また顔にも少年の面影が残ると言うパッと見は何処にでもいる目立たぬ青年なのだがしかし全体的には気力に満ち溢れていてその肉体は非常な迄に練り上げられており、張りのある分厚い筋繊維と骨格とが幾層にも重なってギッチリと付着していたし、しかも細胞同士の結合や密度も一般人のそれとは比較にならない程強かった。

 それに加えて彼は自身の波動能力の質も量も、また操る能力も一族の中でも突出しており、己の持つ底力を解放して発揮する事も出来たがエネルギーを循環させて代謝を活性化させたその状態ではカズキは、傷んだ部分等の治癒回復能力も格段に跳ね上がると同時に三日から五日は眠らなくとも活動する事が出来たのだ。

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