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愛語 5

[713] カスパール 2015-05-03投稿
 直後に”回復の術式”と秘伝の薬草とを用いて傷の手当てをしつつも泣きながらすがり付く少女を抱き寄せて安堵の溜め息を付く。

「リディアが無事で、本当に良かった。もし君に何かあったら・・・!!」

「ふぇっ!?」

「うっ、何でも・・・!!と、とにかくっ。危ない事はもうするなよな!!」

「えっ!?う、うん。ごめんなさい・・・」

 そう応えるリディアだったがこの日以降、徐々にだがしかし、ハッキリと少年を男、それも自分の為だけの男なんだと意識し始め、戸惑いつつも変化を遂げて行った。

 尤もそれはカズキもまた同じであり二人は常に互いを思い遣り、手を携えつつも様々な艱難辛苦を乗り越えて行ったのだ。

 そして遂に二人が結ばれる日が来るが、その時の事を二人は決して忘れないだろう。

(女の子の身体って、何て柔らかいんだろう!!)

(男の人の身体って、凄く熱い・・・!!)

 その時の感動と驚きとを、二人は終生忘れないだろうと悟るが実際、早苗を抱き締めた瞬間、幸人は何故好きになった女子の事を男子が”守ってあげたい”、”大切にしたい”と思う理由が良く解った。

 心や思いでのみならず、相手の覚悟や存在と言うモノを全身で体感する為に一瞬でそれが何十倍にも何百倍にも膨れ上がるのであるが、一方で早苗もまた、初めて触れた男性の肉体に驚愕を隠せない。

 良く友人とふざけてハグをしたり手を繋いだりした事はあったけれども、こんなにも逞しくて力強い感じは受けなかったのだ。

 お互い初めてでぎこちなかったがそれでもカズキは兄弟から教わったり自分で調べた事を元に丁寧な動作で彼女をリードし、やがて結合の時を迎えるが、大好きな思い人に捧げられた乙女の証がジンジンとする痛みと、それを遥かに上回る程の愛しさと喜びを伴って赤い滴となり、臀部を伝わりシーツに滲んだ。

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