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美雪とセシリア 30

[1329] 御法屋 金帯 2015-05-12投稿
 それに確かに、彼女は先走りの焦りや勢い任せで言うために的を得た意見や見解を述べたり、言い当てたりと言った事は少なかったがしかし、セシリアや伸子は彼女を重宝した。

 奈々の行動力は目っけ物だ、とそう考えていたからである。

 これはあくまでも”例え”であるがAとBと言う”同じ能力の”グループが同じモデルに対してデッサンを行う事になったとして、どちからがより物事を深く掘り下げられるか、と言えばそれは”様々な角度から意見が出来る方”なのであり、それが必ずしも当たらずとも良いのだ、そう言う存在がいる方が、静かな方より(向こうの方が遥かに感性の鋭い達人が揃っている、と言うのならば別だが)物事の本質に、より深く、しかも先に辿り着く事が出来るのである。

 監察する対象が同じモデル、或いは同じ様な二つのモデルであった場合も同様であり、Bは(例えばそれが偶々であっても)持っている魅力を言い当てる事が出来たとして、同じ(若しくはそれ以上の)モノを持っているモデルを観察しているAはそれを”言い表せない(若しくは解っても”みんなも気付いているはず”、”解っているだろう”と勝手に解釈して黙ったままにする)”と言う現象が起きてしまうのだ。

 それを知っていたセシリアと伸子(主にセシリアだが)はだから、実力的にも成長が期待できる、と言う事もあって(勿論脱力少女である織香とのバランスを取らせる、と言う意味もあったが)、彼女を置いたのであるが、一方でその相方はと言えば色々な意味で(つまりは痛い意味でも) 一応能力はあるモノの、普段から(世の中を舐め切っている、と言う意味で)どうしようも無く適当に過ごして来ていた。

 彼女は部活動で使う機材の管理を任されていたのであるがある時、部長である”木暮 柚子”から各種デオドラントやこりを解す為のスプレー、及び摺り傷用の塗り薬等の有無を聞かれた際に「そっすね」と何か遠くを見つめる様な眼差しで思考を巡らせた直後に、”ま、有るっちゃ有るけど・・・”等と完璧に他人事感全開で応えたのだ。

「なんだよ、それ!!」

 堪り兼ねて伸子が口を挟んだ。

「じゃあ、無いっちゃ無いのか!!」

「ま、そっすね」

「どっちだよ!!」

(全く。ろくなのが居ないなこの部活は!!)

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