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美雪とセシリア 33

[1264] 御法屋 金帯 2015-05-12投稿
 そんな姉の気持ちと態度は妹達にも伝わり、そして現在の織香の姿があると言う訳だ。

「姉貴もぼやいてましたケド・・・。今にして思えばもう少し言い方とかやり方、あったと思うんすよね」

 織香は続けるが例えば労働組合や各種相談窓口を利用してそのアドバイスに従う、等もその一つであり何れにせよ、些か先走りが過ぎてしまったのである。

 また実は彼女の様に会社に”幾らなんでも”と意見をする連中も居るには居たが、彼等の内大部分は単発で、一人一人がその都度行動を起こす、と言うのに過ぎなかったのに対し、この嫌がらせ連中は(こんな事ばかりに知恵を働かせるのも如何なモノか、とは思うが)しっかりと横の繋がりを確保して集団で動いており、故に彼女達と比べても影響力を及ぼし易く、また劣勢になっても総じてしぶとく食い下がる為に、実際のダメージを覆い隠す事が出来ていたのだ。

「それに言いたく無いけど内の姉貴、ちょっと尖った部分が有るでしょ?あれでも大分丸くなったんすよ、でもやっぱりね・・・」

 とは織香の言だが確かに彼女はエキセントリックと言うか、一般人から見ると怖かったり言い過ぎな箇所があり、その為そう言った不満分子や此処は改めるべきだろうな、と考えている連中からも”異端児”扱いされて距離を置かれていたのだ。

 ハッキリ言って孤立している立場でしかない彼女はだから、そのまま目立たなくとも部署移動等もさせられていたかも知れず、変な騒ぎを起こしたり、起こす前に辞める事が出来たのは逸そ幸せであったのかも知れない。

「実際は多分、皆姉貴の考えは解ってたと思うんすよね、でも個人と集団じゃやっぱり差が有りすぎるし、それに向こうにはイケメンとか綺麗な女性とかも居た見たいで、外受けも悪くなかったみたいなんすよ」

 それに対して透香の場合は昔から衝突を繰り返して来た歴史もあり、何かあった場合は此処もかなりマイナスに働いてしまうし、下手をすると全く何の関わりも無い、まともな”同志”(?)連中への甚だしいイメージダウンにも繋がってしまう。

 幾ら彼等の内大半が実直で真面目に活動をしていたとしても、やはり変なのがたった一人居るだけでそう言う目で見られてしまうのだ。

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