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恋愛モラトリアム 第五話 1

[714] アメージング・ソルジャー 2017-10-05投稿
 エーテル学園には蒼太達のような特別な血筋の人間に混じって見所のある、一般人の子息も入学してくるものの、そうと判らぬように巧妙に隠されてはいても両者の間にはある決定的な差があった。

 一つ目は実施されるカリキュラムであったがクラスごとに選別されたあと、オーダー候補生達がまず何を学ぶのか、と言えばそれは人としての良心や良識、即ち道徳心である。

 寓話や昔話等を繰り返し聞く事で善悪の判断が出来る心を養うのであるが酷い場合だとこの段階で“適正なし”と判断されて退学処分となるものの、反対に合格した者は晴れて小生科生となり、そこからいよいよ本格的な学問と肉体の鍛錬とが始まるのだが、中でも特に重視されるのが武道と理数系科目、そして語学や化学だ、これらは実際の任務において迅速な敵性勢力の制圧や連絡用暗号の組み立て、また潜入先の国の言語や風習の理解したり、毒や薬を用いたりする際に絶対に必要な知識、技術であったからだ。

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