恋愛モラトリアム 第五話 2
もっともこれらのカリキュラムの内、中庸科まではその内容の大半が子供達がすでに実家において習得済みの部分と重なるために特に学業に煩わされる事もなく彼等は快適なスクールライフを満喫することが出来ていたのだが問題はむしろもう一つの“学園の掟”と呼ばれる決まり事の方だ、これはオーダー候補生達が入学と同時に学園側と交わす事になる約束事であり要は、“自身の身上を容易く他人に明かしてはならない”、“他人の身分を勝手に第三者に漏らしてはならない”等の、、いわゆる“守秘義務の尊守、履行”に特化したものであった。
特に後者を破った場合、故意、偶発の違いなく退学処分、その実家にも国家安全保障委員会より厳重注意がなされるなど、かなり重いペナルティが科される事となっていたが、ただしこれもあくまでも無関係な一般の生徒達の保護と防諜のための処置であり、余り大っぴらにしなければ、オーダー候補生同士のある程度までの情報共有は認められていたのだ。
特に後者を破った場合、故意、偶発の違いなく退学処分、その実家にも国家安全保障委員会より厳重注意がなされるなど、かなり重いペナルティが科される事となっていたが、ただしこれもあくまでも無関係な一般の生徒達の保護と防諜のための処置であり、余り大っぴらにしなければ、オーダー候補生同士のある程度までの情報共有は認められていたのだ。
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