恋愛モラトリアム 第五話 5
そんな彼等の起源は更に古くて元々、古代ギリシアの神官の出であった祖先がその神通力と魔術の腕前を買われ、当時親交のあった帝政ロマーリオの元老院議員“ミラノ大公アルキメデク”のたっての願いで専用の呪い師として仕えるために、一族総出でエトルリア(古代イタリア)の地へと移住し、そのままナポリやトスカーナ等各地へと根を降ろしていったのが始まりであった。
それから更に時代が下って今からおよそ五百年ほど前、今度は時の当主である“ドゥネガット・モンテローザ伯爵”が長年誼を通じていた隣国ガイアの雄、“ダグラス公モンマルトリ”(後のシルフィード王家の遠祖)からの要請に応える形で彼の地へと赴き、そしてその感謝の印として彼から国王のお膝元であるアルベルト地方の領主の地位と、また身分を隠すために“カッシーニ”の姓を賜ったのである。
それ以来、現当主でありメリアリア達姉妹の父“エルフォード・ヴァン・カッシーニ”に至るまでその血脈と法力とは連綿と受け継がれてきたのであるが、彼はその実力、人格ともに申し分なく歴代当主の中でも“秀峰”の呼び声も高かったのだが如何せん、産まれ付いての病弱であり一般人としてならばともかくとてもの事、ロイヤルオーダーとしての激務には耐えられないであろうと目されていた。
それから更に時代が下って今からおよそ五百年ほど前、今度は時の当主である“ドゥネガット・モンテローザ伯爵”が長年誼を通じていた隣国ガイアの雄、“ダグラス公モンマルトリ”(後のシルフィード王家の遠祖)からの要請に応える形で彼の地へと赴き、そしてその感謝の印として彼から国王のお膝元であるアルベルト地方の領主の地位と、また身分を隠すために“カッシーニ”の姓を賜ったのである。
それ以来、現当主でありメリアリア達姉妹の父“エルフォード・ヴァン・カッシーニ”に至るまでその血脈と法力とは連綿と受け継がれてきたのであるが、彼はその実力、人格ともに申し分なく歴代当主の中でも“秀峰”の呼び声も高かったのだが如何せん、産まれ付いての病弱であり一般人としてならばともかくとてもの事、ロイヤルオーダーとしての激務には耐えられないであろうと目されていた。
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