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恋愛モラトリアム 第六話 1

[262] アメージング・ソルジャー 2017-11-24投稿
 あまり大っぴらにしてはいなかったものの、蒼太には腕の良い鍼灸師として以外にも回復魔法のエキスパートとしての一面もあったがそれに加えてずば抜けた観察能力をも有していた、幼い頃から両親を始めとする大人達の厳しい視線に晒されると同時に毎日を過酷な自然環境の中で過ごして来た彼はだから常に周囲に気を張って生きて来たのであり、そしてそれ故に身に付いた特殊技能であったのだがこれは施術の際、非常に役立つこととなった、神経を集中させて触診をし、ほんの少し意識を向けるだけでたちどころに患者の患部を特定、治療する事が出来たからだ。

 これらはまた、気功と併用することで更に威力を倍増させて瞬間的に毒素を取り除いたり、疲労や傷病を回復させることすら可能としたがそれ以外でも例えば相手の性格の良し悪しやどの程度の距離感で付き合えばよいのか、と言った、いわゆる人間関係全般にも活用が効いた為にここ、エーテル学園においても余計な波風を立てる事無く過ごせていたのである。

 そしてそんな蒼太であったからこそ、すぐさまメリアリアの異変にも気が付くことが出来たのだが最初に“おかしい”と感じたのは彼女が十歳になって少し経った頃のことだ、一緒に遊んでいた彼女の表情に突然、悲壮な翳りが浮かぶ。

(メリー・・・ッ!!)

 正直言って蒼太はびっくりしてしまった、それまで同年代の女の子の、そんな思い詰めた表情は見た事が無かったからだ。

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