恋愛モラトリアム 第十話 2
「わかった、じゃあその流れを断ち切ってしまえばいいんだ!!」
「・・・なに?」
「出来る訳がないだろう、そんな事が!!」
セフィアリアと共にコーネリアもまた、呆れたように呟くものの、当の蒼太は落ち着き払った涼しげな顔を傍らに蹲っているメリアリアへと向ける。
「立てる?メリー・・・」
「う、うん。大丈夫。もう怖くないよ・・・」
「じゃあ悪いんだけど、暫く後ろに回って見ていてくれる?」
「うん、解った!!」
その言葉に頷いて少女が下がると少年は気合を入れて心身を整え、ハッと短く叫んで跳躍し、素早くゴーレムの懐へと潜り込む。
そのままへそ、鳩尾、首へと拳を打ち込んで行き、最後に顔面の正面下、人間ならば丁度唇のある辺りを殊更深く打ち抜いて颯爽と着地を決めると他の二体にも同じ事をした。
「・・・なに?」
「出来る訳がないだろう、そんな事が!!」
セフィアリアと共にコーネリアもまた、呆れたように呟くものの、当の蒼太は落ち着き払った涼しげな顔を傍らに蹲っているメリアリアへと向ける。
「立てる?メリー・・・」
「う、うん。大丈夫。もう怖くないよ・・・」
「じゃあ悪いんだけど、暫く後ろに回って見ていてくれる?」
「うん、解った!!」
その言葉に頷いて少女が下がると少年は気合を入れて心身を整え、ハッと短く叫んで跳躍し、素早くゴーレムの懐へと潜り込む。
そのままへそ、鳩尾、首へと拳を打ち込んで行き、最後に顔面の正面下、人間ならば丁度唇のある辺りを殊更深く打ち抜いて颯爽と着地を決めると他の二体にも同じ事をした。
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