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アルビレオ37

[380] エレクチオン 2018-06-02投稿
 ローズマリーは祈りの象徴、茨の剣は純潔の証。

そしてその力は胸に秘めた思いが強ければ強いほど、相手に一途であればあるほど発揮される。

 ここメリアヴェッラにはある一つの伝説があった、それは今から一千年以上前にまでさかのぼるが当時、人々の信望を集めたウルスラと言う女性騎士がいたのだ。

天から祝福を与えられた彼女は同時に、“世界を一瞬で創造することも破壊することもできる”と言われる太古の秘宝“グラン・ルグラン”を扱う事を許され、以来彼女の子孫たちが代々、それを密かに守り通して来た。

それは現代でも続いており、この学院のどこかにその宝物と共にそれを守護する騎士がいると言うのだ。

 彼女達は全員が乙女であり尚且つ熱い思いを、即ち密かな恋心を抱いていなければならないとされていたが、そんなガーディアン“クイーン・オブ・レガリアス”の一人が誰を隠そう真白であった。

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