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アルビレオ41

[264] エレクチオン 2018-06-14投稿
(あ〜ん、もうっ。バカバカバカバカッ。何やってんだろう、あたしったら・・・!!)

 運命の邂逅を喜ぶと同時に、そのチャンスをモノに出来なかった自分に対して腹が立つ。

 ベッドに俯せになりつつ枕を抱きしめ、足をバタバタとばたつかせるものの、その姿はとても二十歳前の女性とは思えないほど可憐で可愛らしかった。

 そう、これこそが本来の真白なのだ、しっかり者で真面目、努力家でキチンとした分別を弁えていた彼女の心はその反面、純朴でまっさらであり、まさしく乙女のそれだったのである、そして。

 それ故に、自分の愛する人に対して一切の妥協も誤魔化しも無く、ただどこまでも一途に尽くす、と言う事が当たり前に出来る女の子であったのだ。

 だからこそ、このままではいけない、と思った真白は次の日から早速行動を開始した、彼と話をしようと決めてそのすぐ側まで行くのだがしかし、結局は毎回のように照れと緊張から何も言えずに引き返してしまったり、また物陰に隠れてタイミングを計らっている内に授業が始まってしまったりして中々、彼との間に昔のようなコミュニケーションを取る事が出来ずにいたのである。

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