月夜?
「ルナ…役目は果たしているかい?」
「……いいえ」
薄暗い書斎で、少し年老いた白髭の男と、綺麗な金髪の少女ルナが会話している。
「──……我が子静夜は大事な跡取り…下手な女に捕まらないようにお前を与えたのに…」
「……私なら良いのですか…?」
「お前なら性欲のはけ口だけで…本気にはならないだろ。汚れた生い立ちを静夜は知っている」
汚れた生い立ちと言われ、一瞬ルナの顔が悲愴に歪んだ。
「………今夜こそ静夜義兄様の相手を務めて見せます」
「んっ…」
寝付きが悪く深夜静夜が目を覚ますと、目の前にルナの顔があった。
「Σなっルナ!」
「静夜兄様…」
ルナは裸で静夜の上に跨っていた。
「ルナ…何を…」
静夜が半身を起こすと、上に乗っていたルナを押し放した。
「…兄様」
ルナは静夜の手を振りはらうと首に手を回し、胸を押し付け抱きついた。
静夜の太股に乗り、足を広げしがみつく。
「ッ」
「兄様…抱いて…お願Σ!」
ボスッ
静夜はルナの誘惑に我を無くし、ルナの両腕を掴むとそのままベットに押し倒した。
貧るように舌を絡ませルナの口を掻き回す。
「ンッ…ッ───ハァッ……静…夜」
ルナのもらした甘い声を訊き、我に返った静夜は、動揺を見せながらルナの上からのけた。
「静…」
「ッルナ…俺は…お前をこんな風に扱いたくないんだ!」
後悔に身を震わせ、手で顔を覆う。
「な…んで?私…この為に引き取られたのよ?あなたが他の女にハマら無い為に…」
「ルナ…お前まだ子供なのに…こんな扱いされて…可愛そうに…」
「や…止めてよ!私は…私は可愛そうなんかじゃない!」
「ルナ…いつか…君に自由をあげる。だから…だからこんな事したらダメだ。父には嘘を言えばいい…」
「なっ…ダメよ!すぐにバレ…」
「俺が共犯になる。ルナ…俺は汚れないお前を守るよ」
静夜がルナを優しく抱き締め、腕の中に包み込む。
「ッ…可愛そうな…兄様…あなたの方がよっぽど清いのに…」
ルナは呆れたように微笑する。心は冷めきり静夜の言葉を信じようとしなかった。
「いつか…きっと…君に自由を…」
感想
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- 3026: (^−^)ノ★ [2011-01-16]
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- 3070: この文の構成は読みやすいょ! [2011-01-16]
- 3090: ありがとうございます♪嬉しいです(^-^)作者 [2011-01-16]
- 3102: (^_^)v [2011-01-16]
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