官能小説!(PC版)

メル友6

[5354]  ザクロ  2006-07-10投稿
事務所から社員が出払うのを待って、サキにメールした。
『今終わったよ。』
『お疲れ様です!』
『久しぶりに実物を見て感慨無量だ』
『老けた、と思ったでしょ?』
『いや。ただ、女房と会話してるお前は、おばさん臭かった』
サキは笑いマークの後に続けた。
『仕方ないよ、おばさんだもん。ずっとメールしてたら何となく会うのが怖かった。』
『どうして?』
『がっかりさせそうで・アハハ』
『ばーか、それメル友と会う時みたいじゃん』
『そうなの?そう言う経験あるんだ』
『いや、聞いた話』
『ユミさんに言いつけてやる』
また、いつの間にか時間が経って行く。
『もう帰りたい?』
『そうだな…そろそろ帰るよ』
『お兄ちゃん、あんまり変わってなかったよ。若かった。』
『ありがとう』
『ほっとしました!んじゃ、気をつけて帰るのよ、おやすみ』
携帯の今日の会話を読み返した。なんだか幸せだ。
『おやすみ…お前は…』そこまで打ち込んでから会社を出た。
彼女もほとんど変わらない…むしろ魅力的になった…。アキラさんが羨ましいとさえ思った。
『おやすみ…お前は…』『…とってもきれいだったよ…』
…送信

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