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永遠にキミだけ。 6

[2404]  友里  2006-07-11投稿
私は、父と母が20歳の時に出来た子供だ。
私は当時6歳で、まだ母は26歳だった。
若くて美人で、スタイルも良かった。

だから、狙われたのかも知れない…

ある日父は、
『取引先の社長が、君と話したいそうだ。明日の六時。〇〇ホテルに来てくれないか』

仕事と生活は、別にしたいといつも言っていた父が、珍しい事を言った。
「お母様、ドコへ行くの?」
『やっと…誠二さんの役に立つ事が出来るのかな。』

嬉しそうに母は、家を出た。あの日、無理矢理にでも引き止めれば良かった…

『206号室―ここね』
キィッ…
『あの…ぅ』
「もしかして…結子さんかね?」
『あっ…私、高平誠二の妻で、高平結子と申します。よろしくお願いします…』

ソコにいたのは50代くらいの、ヒゲを生やした男だったという。
「ハハッ…かしこまらなくって良いよ。私は、今回高平グループと契約させてもらう赤田だ。」

結子が握手をしようと手を差し出した瞬間、無理矢理押し倒された。

『きゃああっ!なっ…何するんですか!?離して…っ』
「良いか?奥さん。あなたの旦那は契約のために私にあなたを売ったんだ。三兆のためにね。」
『なっ…嘘!嘘よぉ!誠二さん…っ助けてぇ…いやぁ!』
「…ずっと前から気になってたんだよなァ…ハァ…胸もデカイし若いし…恨むなら旦那を恨めよ?」
『いやぁぁぁ…!』




服ははだけ、ほつれた髪でフラフラと結子は帰ってきた。首もとのキスマークが痛々しい。

『せ…誠二さ…ん』
「結子…なんだその格好は…高平家に出入りする者がそんなだらしない事をしていいとでも思っているのか」

何かが弾けたように、母は叫んだ。
あの頃の私には意味が分からなかったけれど。

『私は…私は…っあなたの商売道具じゃない!こんなんじゃ…意味なんてない!私がいる意味なんてない!!』



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