love☆gap?
「…さん、保坂さん!」
名前を呼ばれて、美緒は顔をあげた。いつの間にか、寝ていたらしい。あれ?なんかみんな、あたしを見てる……?
「随分気持ちよさそうに寝ていましたね。私の授業は退屈ですか。」
みんなクスクス笑っている。今は古典の授業中だった。は…恥ずかしい。
「今日は…厄日かな…。」
球技大会が近い。
美緒のクラスは、体育の時間も気合いを入れて練習している。
「みおッち!パスッ!!!」
「あいよ-っ……痛あッ!」
バスケットボールが、思いっきり美緒の指に当たった。
「大丈夫-?うわ-突き指」
「ごめ、あたし保健室行ってくるわあ!」
美緒は、保健室に走って行った。
いててて…。もう最悪ッ!
ガラ「失礼し…」
あり?誰もいない…?
いつもはサボりの生徒でいっぱいのベットも、今日は珍しく開いている。
「美緒?」
ふいに名前を呼ばれて、驚いた。岡田だった。
「せんせいッ!」
「怪我か?」
「多分…突き指で…」
「どんくさ(笑)」
どれ、と言って、岡田は美緒の指に薬を塗り、湿布を貼ってくれた。
「ありが…」
「ちょっと来い。」
岡田は、急に美緒の腕を引っ張り、ベットに座らせてカーテンを閉めた。
「もう、変態!」
「ちげ-よ。まあ、お前のブルマ姿もまじそそるんだけどな。あ、静かに!」
ドアが開く音がした。誰かが入ってくる。鍵が閉められた。
(誰………?)
美緒は、カーテンのすきまからそっと覗いてみた。
男と女…?
「あ!保健室の麻奈美センセと、体育の荻原センセだ!」
「やっぱりな。おもしろいことが始まりそうだ。」
美緒と岡田は、息を殺して2人を覗いている。
「荻原先生…。誰もいないわよ。あたしたちだけ。」
「麻奈美先生…。ああ、君が欲しかったんだ…」
2人は舌を絡め合いながら、ソファ-に倒れこんだ。
クチュ、チュッ…。
いやらしい音が響く。
「げ-。キモ。荻原、授業中に何やってんのさ。」
「前からあの2人は噂あったけどな。でもなんで麻奈美センセ…あんなゴリラなんかと…。」
美緒は、岡田を睨んだ。
荻原は、麻奈美の白衣をスルスルと脱がせてゆく…。
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