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地下室8

[4270]  ユメ  2006-07-27投稿
そう言うと、男は地下室の隅に移動し、折り畳み式の古い簡易ベットを取り出して広げた。女は壁に頭をもたせかけ切なげに男を見上げている。 男はドサッとベットに腰を下ろすと女にニッコリと微笑みかけて言った。 『おいで。』 すると意外なことに反抗するどころか、すんなりと立ち上がって男に近付いてきた。 (私はどうしちゃったんだろう。今まで必死に守ってきたものを、会ったばかりの彼に奪われたいなんて。) 男は女の手を引っ張って隣に座らせ向かい合わせた。 女はおずおずと男と視線を合わせ、かすれた声で尋ねた。 『えっと…あの…興…興奮した?』 (わぁー!何言ってんの私!) 『もちろんだよ。女の体であんなに興奮したのは14の時以来だ。』 『14?14歳の時にセックスを経験していたの?』 『そうだけど?』男はニッコリと笑って女の頬を撫でた。女は心地よい手触りに思わず身震いする。もうこの男に対する不安も恐怖もなくなっていた。そんなことを感じる自分が怖くなったが今は欲望に身をまかせたかった。押さえきれそうにない。『14なんて早すぎると思わない?』 『そういう君はどうなんだい?過去に何人もの男を動けなくしてきたように見えるけど?』『私は君なんて名前じゃないわ』 『ハニーなんて呼ばせないでくれよ?』 『斉藤鈴江っていうの。どうぞよろしく。あなたは?』 『…じゃあ俺は……タケって呼んでくれ。』 女はしかめっつらで言った。『本名じゃないんでしょう?』 男はまたもやニッコリとして今度は太股に手を置きスベスベとした内股を親指の腹で愛撫した。 (この男はニッコリと微笑むだけで私がソノ気になると思ってるのかしら……。ふんっ。もちろんソノ気になっちゃってるわよ) 男は女の額に軽いキスをして優しくベットに押し倒した。そして女の腰より少し下にまたがり言った。 『俺とベットに入ったら、満足しない女はいないんだ。』

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