イクミの平穏な日々 ?
僕は伸びてきた髪を後ろでキュッと束ね、待ち合わせ場所へと急いだ。
「あ、イクミ君!… 久しぶりね」
「美希さん、ご無沙汰してます」
僕達は、予約していた高級焼肉のお店へと向かった。
「遠慮しないでたくさん食べてね? うふっ」
「じゃ、エンリョなく… ここすっごく美味しいですよ!美希さん」
柔らかな笑みを浮かべ、僕の食べっぷりを幸せそうに眺めている相田美希。
彼女は相田伶奈のイトコで、レイナのマンションに居候中の僕、鵜飼郁美を見て気に入ったらしい。
僕とデートしたい、という美希のたっての頼みに、レイナは長距離便(職業はドライバー)の日ならと承諾したみたい。
「美希さん、今日はどうも有難うございました。
…また誘って下さい。家事から解放さるから、アハハ」
「う…ん。 …イクミ君、明日も一人なんでしょ?
…ね、ウチに来ない?」
「いやぁ…ご家族と鉢合わせはちょっと」
「私、一人暮らしよ?
遠慮しないで気軽に来て。一人でつまんない同士じゃない?… ねぇ〜、ウチに行きましょうよ〜」
「わ、分かりましたから手を引っ張らないで」
(一人暮らしだって?)
年上の綺麗なお姉様が、僕の手をグイグイ引っ張りながら自宅へ誘う?…
…何だか非常にイケナイ事を妄想してしまい、つい下半身に血液を集めてしまった。
「お邪魔しまーす」
「すぐ着替えてくるから、その大きい方のソファで待っててね」
そう言い残して奥に向かう美希の素晴らしいオシリに、どーしても目線がいってしまう僕。
「お待たせ。コーヒーでも構わない?」
普段着らしく、胸元の開いたセーターとフレアスカートで現れた美希が僕の横へ優雅に腰をおろした。
「伶奈とはもう寝たの?」
「ブッ!…あ、すいません汚しちゃって」
美希のあけすけな質問に、僕は飲みかけたコーヒーを吹き出してしまった。
「うふふっ、図星だったみたいね。 …じゃ、…私とはどうかしら?イクミ君」
「そ、それって……」
美味しすぎる展開?
感想
- 4530: なんか、面白くなりそぅ? [2011-01-16]
- 4537: 続きが楽しみ〜? [2011-01-16]
- 4548: ありがと〜♪ダンナも喜びます!(ikumi) [2011-01-16]
- 4583: 読みやすくてとっても良いです? [2011-01-16]
- 4602: 御感想、ありがとうございます。あ、…ikumiが書いた第三話に、脱字がありました(T_T)済みません… rei [2011-01-16]
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