官能小説!(PC版)

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ひみつ 3

[11808]  2006-07-31投稿
数日後――私はクラス委員の瀬川ワタルに話しがあると言われて、
裏庭に呼び出された。
「メールみたかよ」
「みてない」
「はぁ? おまえマジかよ」
「今、忙しいんだよ。色々あって…」
「色々って、オバサンかおまえは…」
「うるさいなぁ〜じゃあ、そういうことで」
瀬川は「待て!」と言って私の肩を掴むといきなりキスしてきた。
「な、何すんのよッ!」
私は瀬川を押し離すと、唇を手の甲で拭った。
「オレは諦めないからな」
瀬川はポケットに手を突っ込むと、肩を揺らして行ってしまった。
まったく、不愉快だな…私が振り向いて歩きはじめると、
ちょっとした先の木陰に花蓮ちゃんが立っていた。
「か、花蓮ちゃん」
私が思わず叫ぶと、花蓮ちゃんはダッシュで逃げた。
花蓮ちゃんは、もしかして……。

女子トイレで、私は花蓮ちゃんを待ち伏せした。
「花蓮…」
花蓮ちゃんは浮かない顔をして手を洗っている。
「ちょっと、無視しないでよ」
「いつから?」「はぁ?」
「瀬川君といつから付き合ってんの?」
「な、何言ってんのよ、誰があんな奴と」
花蓮ちゃんはキティちゃんのハンカチで丁寧に手を拭く。
「ほんとう? ほんとうに美鈴は瀬川君と何ともないの?」
「興味ないね」男には興味ないとは言えない私。
「よかった」花蓮ちゃんは、晴れ晴れとした顔をみせた。
「お願い美鈴、私と瀬川君のキューピットになってッ!」
「えっ!?」でも、ここで拒否ると疑われてしまう展開では。
「ねっ、お願い。私、何でも言うこときくから、ねッ」
私の頭に、花蓮ちゃんの何でも言うことをきく、という言葉だけ強く残る。

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