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永遠にキミだけ。11

[2557]  友里  2006-08-01投稿
『…光お嬢様!?』
祥太の声で、光は我に返った。

「……祥太…」
『どうしたんですか!?調子悪いんですかっ!?急いで部屋に…』

ギュ…
祥太の手を握る。



『……光お嬢様…』
「祥太なんで?なんで私なんか…好きになっちゃったの?無駄よ!そんな…そんなもの!」


恋なんて…愛なんて…邪魔。そう確かに思っていたはずなのに。


『私は…光が好きです。何を言われようと変わりません』
「やめて…やめてよ!もう…やめてよぉ…」

ボロボロと涙をこぼす光を、祥太は優しく抱き締めた。


「離して……」
『光…好きです』
「祥太やめて…もうお願いだから私を見ないで!」
『上野優貴ですか?』

ドキッ!
なぜ…祥太が優貴の事を知ってるの…!?


「な…んで…」
手が小刻みに震える。

『昨日からです。光の様子がおかしいのは…。上野優貴のせいですね?』
そう言うと祥太は、繋いだ手を離すと立ち上がった。


「ど…どこへ行くの?」
『アイツをぶん殴って来ますから待ってて下さい』

「!」

歩こうとする祥太の腕を掴み、光は首を横にふった。



「嫌…嫌…」
『なんで!俺よりアイツなんですか!こんなに好きなのに…』

痛いくらいわかるよ。
祥太。
ゴメン…ゴメンね。



「あたしは…優貴が好き…好きなの…」
もう一度、手を握る。

『…はぁ…』
祥太は手を光の離すと、顔を歪めた。

『聞かなきゃ良かった…そうしたらあなたを諦める理由なんて無くなるのに』


ゆっくりと、ゆっくりと去って行く祥太。


もう…祥太の笑顔は見れないのかな。
私のせいで…?


「…優貴…」
光はそうつぶやくと走り出した。

突然会いたくなったのは何故だろう。
こんなにも…優貴…



「はぁっはぁ…っ。優…貴…優貴…」


ドアノブをゆっくりとさげる。
ガチャ…

感想

  • 4596: 続きめっちゃきになります。 [2011-01-16]
  • 4599: 友里です?これからもよろしくお願いしますね〜っ?頑張ります? [2011-01-16]

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