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ルーンストーリー雌狐

[11056]  霊羅  2006-08-10投稿
「おい久遠(クオン)。識遠(シオン)はお前が封印したんだってな」青いコート、背に大剣、各所に着けられた魔力入りの銀装飾。龍従者(ドラゴンテイマー)である彼女―刹那は、仮のガーディアンであるハンターを創造した張本人を問い詰めていた。「……」「答えろ!」口を利いた、青銀色の九本の尾を持つ狐。「昔話をしよう」「はぁ!?」振り向いた九尾狐は、仕方ないと言った風に溜息を吐いた。「其の名において眠りを誘い」「てめっ」「我の夢へと導こう…」「お…前…」迫り来る睡魔の波に抗事も出来ず、倒れる刹那を尾に抱いて、彼もまた、眠りに就いた。   平安時代に似た、趣の建物が立ち並ぶ美しい街。ここに独り、また美しい姫がいる。紅を基調とした羽織に高く束ねられた漆黒の髪、後を引く長い帯、深い紫の瞳。『識遠』彼女はここでそう呼ばれている。そしてある噂があった。彼女は人間ではない、狐だ、雌狐だ、三尾だ、と。「あのぉ」「な、何でしょう」突然掛けられた声に振り返る。茶ショート髪の青年だった。「わて、帝はんに合いたいねんけど、どこ行ったらえぇかなぁ?」「帝様ですか?どのような御用件で?」「帝はんに呼ばれてんねん。なんの用件かはわいも知らん」「確認をしたいので待っていて下さい。こちらです」きびすを返し、歩きだした識遠に、青年もついていく。しばらくして、青年が口を開いた。「そーいやあんさんえらいべっぴんやなあ。お近付きになれて光栄や。どこ界出身なん?」「覚えていないんです。小さな時に拾われて」「そーかそーかぁ、可哀相やなぁ」「いえ、あ、こちらです」控え室に青年を通し、「少しお待ちください。確認を取りしだい戻って来るので」「りょーかいや」 「あの娘、えらいべっぴんやなあ?いつあんなん拾ったん?」「……」「帝はんはいつもそうやぁ、いーものいつも独り占めや」確認が取れ、青年は通されたらしい。「あの娘は…狐だ」「はぁ?なに言うとんねん!ここは聖域や、妖魔は入れへんはずやろ」「清いんだ。総てが。だから入れる」「総てっつーことは処女やなあ」「………」

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