ハツカレ36
息荒く、頬を赤らめる真幸を見て、さっきまでとは別人だと思った。激しく舌を這い回したかと思えば、優しく触れてきて、かと思えば今度は、泣きそうな顔で私の愛撫に従っている―――。どれが真幸だろう。でもそんなことはどうでも良かった。今の真幸が、今の私にとって、真幸の全てなのだ。
真幸の顔を胸に埋める。こんなこと、自分がするなんて思ってもなかった…。でもさっき落ち着くと言ってくれたから。少しでも自分を取り戻して欲しかった。すると、恐る恐る腕を私の腰に回してきた。その力以上に、胸からこみ上げるものを感じて、私はぎゅぅっと真幸の頭を抱いた。
そうして二分も経たない内に、真幸はなぜか手足をバタバタさせ、もがき始めた。不思議に思って抱き締めている腕を緩めると、真幸はがばぁっとカラダを起こし息をはぁっと大きく吸う。「く、…苦しかった…」…どうやら息ができなかったらしい。
真幸の顔を胸に埋める。こんなこと、自分がするなんて思ってもなかった…。でもさっき落ち着くと言ってくれたから。少しでも自分を取り戻して欲しかった。すると、恐る恐る腕を私の腰に回してきた。その力以上に、胸からこみ上げるものを感じて、私はぎゅぅっと真幸の頭を抱いた。
そうして二分も経たない内に、真幸はなぜか手足をバタバタさせ、もがき始めた。不思議に思って抱き締めている腕を緩めると、真幸はがばぁっとカラダを起こし息をはぁっと大きく吸う。「く、…苦しかった…」…どうやら息ができなかったらしい。
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