Better(alice*love続編)
ただ今日も,求め合う。確かめる。先月より,先週より,昨日よりももっと強く。
Better
夏休みが終わろうとしていた。うだるような暑さ。
「ねえ。先生」
アイスを食べながら波が言った。同棲中の俺の教え子。
「なに?」
「デートしよ?」
綺麗な横顔と黒い髪。
「…は」
「いちゃいちゃしたいの。良い?」
17歳にしては大人びた,少し低い声。
「わかった。行こうか」
「着替えてきたら?」
Yシャツとジーンズ。これで街に出ても別に違和感は無いんじゃないか。
「…なんで?」
「スーツに着替えてよ,真っ黒なやつ。Yシャツはグレーね。ネクタイもして」
おかしな注文だ。
「どうして?」
「今日は仕事モードの先生が良いの。早く早く」
良くわからないと思いながらも,脱ぐ。
「…見すぎだ」
波はずっと俺を凝視している。俺の裸を。
「先生の体,きれい」
囁くようなその言葉に下半身がうずいた。最近セックスをしていない事に気付いた。
「なあ…」
「うん?」
「今日さ,外に泊まろうか」
「ホテル?」
「そう。着替えだけ持ってって」
「賛成。やった」
ホテルに着いてだらだらと過ごした。ホテルのバーに行って,未成年と酒を飲む。犯罪。
「ねえ,あんたたち」
飲み過ぎて波の目が座ってきた頃,横から声がした。
「…え」
「スーツのお兄さんと,隣の女」
黒と赤をまとった金髪の女。パンクってやつか?
「なんですかあ,お姉さん」
呂律の回らない口で波が喋る。
「あはは。未成年でしょ,飲んでいいのォ?てゆうか援交?」
ケラケラ笑って女は言った。麻薬でもやっているのか,目がおかしい。
「違うよお姉さん,先生はあたしの男。愛してるの,すごく」
俺は黙って見ている。不思議な空間だ。
「お姉さんじゃなくてサチってゆーーの。わかる?」
「わかんなあい。もう行くね,先生とエッチするから」
波があまりに大声で言うのでうろたえた。
「あーそォ,またね」
部屋には帰ったが,とてもセックスなんかできない。仕方なく自身を慰めて寝た。
--つづく--
Better
夏休みが終わろうとしていた。うだるような暑さ。
「ねえ。先生」
アイスを食べながら波が言った。同棲中の俺の教え子。
「なに?」
「デートしよ?」
綺麗な横顔と黒い髪。
「…は」
「いちゃいちゃしたいの。良い?」
17歳にしては大人びた,少し低い声。
「わかった。行こうか」
「着替えてきたら?」
Yシャツとジーンズ。これで街に出ても別に違和感は無いんじゃないか。
「…なんで?」
「スーツに着替えてよ,真っ黒なやつ。Yシャツはグレーね。ネクタイもして」
おかしな注文だ。
「どうして?」
「今日は仕事モードの先生が良いの。早く早く」
良くわからないと思いながらも,脱ぐ。
「…見すぎだ」
波はずっと俺を凝視している。俺の裸を。
「先生の体,きれい」
囁くようなその言葉に下半身がうずいた。最近セックスをしていない事に気付いた。
「なあ…」
「うん?」
「今日さ,外に泊まろうか」
「ホテル?」
「そう。着替えだけ持ってって」
「賛成。やった」
ホテルに着いてだらだらと過ごした。ホテルのバーに行って,未成年と酒を飲む。犯罪。
「ねえ,あんたたち」
飲み過ぎて波の目が座ってきた頃,横から声がした。
「…え」
「スーツのお兄さんと,隣の女」
黒と赤をまとった金髪の女。パンクってやつか?
「なんですかあ,お姉さん」
呂律の回らない口で波が喋る。
「あはは。未成年でしょ,飲んでいいのォ?てゆうか援交?」
ケラケラ笑って女は言った。麻薬でもやっているのか,目がおかしい。
「違うよお姉さん,先生はあたしの男。愛してるの,すごく」
俺は黙って見ている。不思議な空間だ。
「お姉さんじゃなくてサチってゆーーの。わかる?」
「わかんなあい。もう行くね,先生とエッチするから」
波があまりに大声で言うのでうろたえた。
「あーそォ,またね」
部屋には帰ったが,とてもセックスなんかできない。仕方なく自身を慰めて寝た。
--つづく--
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