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Next Dream 2(BL注意)

[2357]  2006-09-04投稿
バタン、と大きな音を立てて閉じられる扉。

「えっ!?あ、ちょっ、佑…っ!」

彬の腰と背中に腕を回し、引き寄せる。
唇を塞いで彬の声ごと飲み込んだ。
舌で唇をこじ開け、口腔を犯す。
歯列をなぞり、吸い上げると、強張っていた躰が徐々に弛緩してきた。

「…んっ…ぁ…」

彬の声に甘さが混ざり始める。
初めは戸惑いを見せていた彬もおずおずと自ら舌を絡めてきた。
くたりとこちらに体重を預ける様になって漸く唇を解放する。
俺の肩に額を乗せて彬は荒い息を吐いていた。

「ゆ…佑兄…」
「彬」
「あっ…」

躰に力の入っていない彬をゆっくりと押し倒した。
絨毯の上に散らばる色素の薄い滑らかな髪。
顔に掛った髪を掻き上げて現れた額に口付けた。

「佑兄、ダメだよ…。下にはおばさん達、居るし…」
「分かってる。これ以上はしないから。だから、もう少しだけ…」

不安げに揺れる瞳を隠すように親指で瞼を辿る。
伏せられた彬の長い睫を親指の腹で感じ、その閉じられた瞼に唇を降らせた。

「ん…」

くすぐったさに彬が身を捩る。
逃がさない様に捕まえて、もう一度唇に触れようとしたその時。

――コンコンッ

「佑樹ー?彬君のお父さんが持ってきてくれた梨、剥いたんだけどー」

母さんの声に二人揃って「げっ」と言って、慌てて躰を離した。

「は、はいっ!!」

明らかに不自然な返事になってしまった。
扉を開けて梨の入った器を受け取る。
その時、チラリと中を覗いた母さんが、

「どうしたの?二人して赤い顔して…。もしかして…エッチなビデオでも見てたんじゃないの?」

意地の悪い笑みを浮かべて言う。
また余計な事を…。

「な、何言ってんだよ!」

冷や汗を流しながら母さんを部屋から追い出す。
閉じた扉に凭れて「はあああぁぁ」と、大きな溜め息を吐いた。

「焦ったー」
「おばさん中々目聡いね」
「感心してんなよ…」

部屋の中央にあるテーブルに器を置いて、フォークで梨をザクッと刺す。
ある意味ちょうど良かったかもしれない。
これ以上はしない、と言いながら止められたかどうか怪しい所だった。

「高校卒業したら絶対一人暮しする」
「いいね、それ…」

テーブルの上の梨を突つきながら彬がとんでもない事を言いやがった。

「そしたらヤり放題だね」

思わず俺は梨を噴きそうになった。

感想

  • 4960: 最高です!!特に最後の言葉が…『ヤリ放題〜』ってとこでもうイェーイ(≧∇≦)って感じでした★☆★続き楽しみにしてますから。頑張ってください☆(o^∀^o) [2011-01-16]
  • 4962: 作者です。ありがとうございます。そんなに喜んで頂けて、此方もイェーイって感じです(笑)頑張ります。 [2011-01-16]
  • 4965: ↑の方に同感(>∀<) なんか読んでてニヤけちゃうほどほほえましいんだけど、やっぱエロですね♪笑 応援してます!! [2011-01-16]
  • 4979: 作者です。バカップルですみません(笑)彼らの遣り取りも入れ、尚且つエロである事を目指しておりますので、エロいと言われると喜びます。ありがとうございます。 悠 [2011-01-16]

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