五年前 [5]
電車がちょうど駅に着き、その人は私をホームのベンチに座らせてくれた。
「どうぞ」
暖かいココアが手渡される。
「…ありがとう、ございます…」
声が震えて、上手く発音できない。
私がココアを飲み終えるのを待って、彼が話しかけてきた。
「もうちょっと早く気付くべきでしたね。すみませんでした」
「いえ、助かりました…私、もうだめかと…」
顔を上げて、初めて彼の顔を見る。
視線が合わさった時、私は息をのんだ。
向こうも同じことを思っているのだろう。
目を見開いて、信じられないという表情をしている。
過去に見慣れた顔が、そこにあった。
「…武井」
五年前に別れた、あいつだった。
「どうぞ」
暖かいココアが手渡される。
「…ありがとう、ございます…」
声が震えて、上手く発音できない。
私がココアを飲み終えるのを待って、彼が話しかけてきた。
「もうちょっと早く気付くべきでしたね。すみませんでした」
「いえ、助かりました…私、もうだめかと…」
顔を上げて、初めて彼の顔を見る。
視線が合わさった時、私は息をのんだ。
向こうも同じことを思っているのだろう。
目を見開いて、信じられないという表情をしている。
過去に見慣れた顔が、そこにあった。
「…武井」
五年前に別れた、あいつだった。
感想
感想はありません。
「 梢 」の官能小説
- 【PC・スマートフォン版】官能小説を投稿できるようにしました。
- 【携帯版】Amorous[アマラス]の携帯サイトが完成しました。
- PC用官能小説投稿サイト新設のお知らせ
- mxxxxxx.ppp.asahi-net.or.jpのアクセスを禁止しました
- スマートフォンに対応しました。
- 【状況報告】03/18の管理人現況
- 【ネット復活】更新再開