星に願いを NO.19
時間は残酷にも過ぎていき、いよいよ秀太郎が一週間後に出ていってしまう頃、母から葉書が届いた。
『一度顔を見せに来て下さい。』
その一言だけだった。私はまだ母が許せず、その葉書を箱の奥にしまった。
私は毎日星を眺めては、時間が止まってくれるように祈った。だが、この日は星よりも大きな花火を眺めていた。
「秀太郎…。」
そう呟いた時、玄関が開いた。
秀太郎だった。
少し疲れた顔をしていた。
「お帰り。」
「うん。ただいま。」
「何か食べる?」
「うん。ビール買ってきた。花火見ながら乾杯しようぜ。」
私はキュウリと梅干しと茹でたピーナツを持ってベランダに出た。
秀太郎と二人で乾杯して花火を見ていた。
突然に鋭い光を感じた。
「え!?」
秀太郎がカメラを持っていた。
「何で撮ったの!?間抜けな顔してたでしょ?」
秀太郎は笑いながら言った。
「凄く間抜けな写真になるよ。」
今、この幸せな時間をどうかこのまま…このまま…。
花火はそろそろクライマックスなのか、音量と光が連打されている。
最後にとても大きな花火があがった。しばらくシンとした。
『一度顔を見せに来て下さい。』
その一言だけだった。私はまだ母が許せず、その葉書を箱の奥にしまった。
私は毎日星を眺めては、時間が止まってくれるように祈った。だが、この日は星よりも大きな花火を眺めていた。
「秀太郎…。」
そう呟いた時、玄関が開いた。
秀太郎だった。
少し疲れた顔をしていた。
「お帰り。」
「うん。ただいま。」
「何か食べる?」
「うん。ビール買ってきた。花火見ながら乾杯しようぜ。」
私はキュウリと梅干しと茹でたピーナツを持ってベランダに出た。
秀太郎と二人で乾杯して花火を見ていた。
突然に鋭い光を感じた。
「え!?」
秀太郎がカメラを持っていた。
「何で撮ったの!?間抜けな顔してたでしょ?」
秀太郎は笑いながら言った。
「凄く間抜けな写真になるよ。」
今、この幸せな時間をどうかこのまま…このまま…。
花火はそろそろクライマックスなのか、音量と光が連打されている。
最後にとても大きな花火があがった。しばらくシンとした。
感想
感想はありません。
「 小椋都 」の官能小説
- Kind of love NO.3
- Kind of love NO.2
- Kind of love NO.1
- 星に願いを NO.26(完)
- 星に願いを NO.25
- 星に願いを NO.24
- 星に願いを NO.23