桜吹雪の下で?
30分後…。
「ブー…ッ、ブー…ッ」
誰かの携帯のバイブが鳴った。
「はい、村田です。いつもお世話になっております」和雪の携帯であった。もみくちゃにされながら、和雪は冷静に携帯の相手と話をしている。
「はい、20時に青葉台のご自宅の方ですね。かしこまりました。これから伺います」
和雪に群がっていたみんなの動きが固まる。
「すみません。お客さまから急用が入りましたので、これで失礼します」と、電話を終えた和雪は言う。
それから固まったままのみんなに一礼してから、和雪は瓢々と宴の円から離れていった。僕の手を取って…。
「和雪、青葉台のお客って誰だよ?」
和雪の車のレクサスに2人はたどりつく。
「クソっ、眼鏡壊れた…。気に入っていたのに…」
まったく人の話は聞いていない和雪。
「おい!和雪!」
「ダメだ…見えん。俺、コンタクトダメなんだ。運転してくれ日向」車のキーを僕に投げて渡す和雪。
「うん…いいけど…青葉台のどこら辺へ行けばいいんだ?」
「…俺のウチ」
「はぁ〜?だって…!」
「嘘に決まってる。アホらしくてやってられるか」
「はぁーそうですか」
自己中のワガママ太郎めぇとは、言えず…仕方なく僕はエンジンをかけた。
運転をしながら和雪の横顔をちらり見る。横顔も整っていて、つい見とれてしまう。髪はボサボサ。Yシャツはくちゃくちゃで女子たちの口紅がそこら中についている。それに胸元には伊野先輩のつけた綺麗なキスマークが残ってる。
ずき…ん、少し心が痛む僕だった…。
続く
「ブー…ッ、ブー…ッ」
誰かの携帯のバイブが鳴った。
「はい、村田です。いつもお世話になっております」和雪の携帯であった。もみくちゃにされながら、和雪は冷静に携帯の相手と話をしている。
「はい、20時に青葉台のご自宅の方ですね。かしこまりました。これから伺います」
和雪に群がっていたみんなの動きが固まる。
「すみません。お客さまから急用が入りましたので、これで失礼します」と、電話を終えた和雪は言う。
それから固まったままのみんなに一礼してから、和雪は瓢々と宴の円から離れていった。僕の手を取って…。
「和雪、青葉台のお客って誰だよ?」
和雪の車のレクサスに2人はたどりつく。
「クソっ、眼鏡壊れた…。気に入っていたのに…」
まったく人の話は聞いていない和雪。
「おい!和雪!」
「ダメだ…見えん。俺、コンタクトダメなんだ。運転してくれ日向」車のキーを僕に投げて渡す和雪。
「うん…いいけど…青葉台のどこら辺へ行けばいいんだ?」
「…俺のウチ」
「はぁ〜?だって…!」
「嘘に決まってる。アホらしくてやってられるか」
「はぁーそうですか」
自己中のワガママ太郎めぇとは、言えず…仕方なく僕はエンジンをかけた。
運転をしながら和雪の横顔をちらり見る。横顔も整っていて、つい見とれてしまう。髪はボサボサ。Yシャツはくちゃくちゃで女子たちの口紅がそこら中についている。それに胸元には伊野先輩のつけた綺麗なキスマークが残ってる。
ずき…ん、少し心が痛む僕だった…。
続く
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