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明暗邂逅3

[8519]  2007-05-10投稿
「正気じゃないよ、そんなことするヤツ」

僕は急激に彼女を抱き締めたい衝動に駆られたが、彼女の席まで行くだけで抑えることができた。
彼女の近くはほのかに香る香水よりシャンプーの香りがしていて、逆に理性を壊されそうになった。まだ目を見れない。まるで風呂上がりの彼女の近くにいるかの様だった。

「体育行かないの?」

彼女はこちらを見ているようで、当然のことを当たり前のように聞いてきた。
ここで僕はなかなか良い台詞を言えた。

「水森さんほっとけないよ」

本当は水森さんをほうっておけないよ、と言いたかったのだけれど結果オーライだ。
彼女はまた泣き出して「ありがとう」と言ってくれた。
僕は彼女が泣きつかれて眠りにつくまでそばに居た。

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