少年群像
端から見れば俺達が沈黙していた時間はほんの数秒だったかもしれない。ア然と立ち尽くす俺を残し、男は平然とした様子で机に脱ぎ捨ててあった夏服を纏い出ていったのだった。
「柚木さんだろ?それ。」
「…ゆ…ぎ…?誰だっけ?」
「織部お前、部の先輩も覚えてねーの?」
まるで小さな子どもをからかうように業とおどけて応えてくる。こいつは同じ陸部でクラスメイトの中須昭二。
明るく話し好きでクラスの女子とも仲が良い。
だから奴の口からその話題が出てくるとは思ってもいなかった。
そういえば、3年に幽霊部員が何人かいるって誰かが言っていたような…そんな事を考えていた。
「柚木圭一。陸部3年で幅跳びの…。…で、どうしたんだよ?」
「…、どう…っ、て?」「っだから!っ…その…、ヤッたのか?!」
「はぁ?」
何を言ってるんだこいつは?
「有名なんだぜ?すっげーさせまんって。3年の間じゃ24時間公衆トイレって。」
「…!」
いきなり出てきた突拍子のない話に絶句する。
「…男だそ?」
「知ってるよ。でも興味ね?女の子より良いって聞くし♪」
(本気か?こいつ…)
「柚木さんだろ?それ。」
「…ゆ…ぎ…?誰だっけ?」
「織部お前、部の先輩も覚えてねーの?」
まるで小さな子どもをからかうように業とおどけて応えてくる。こいつは同じ陸部でクラスメイトの中須昭二。
明るく話し好きでクラスの女子とも仲が良い。
だから奴の口からその話題が出てくるとは思ってもいなかった。
そういえば、3年に幽霊部員が何人かいるって誰かが言っていたような…そんな事を考えていた。
「柚木圭一。陸部3年で幅跳びの…。…で、どうしたんだよ?」
「…、どう…っ、て?」「っだから!っ…その…、ヤッたのか?!」
「はぁ?」
何を言ってるんだこいつは?
「有名なんだぜ?すっげーさせまんって。3年の間じゃ24時間公衆トイレって。」
「…!」
いきなり出てきた突拍子のない話に絶句する。
「…男だそ?」
「知ってるよ。でも興味ね?女の子より良いって聞くし♪」
(本気か?こいつ…)
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