少年群像
ふいに部室のドアが開き背の高い人影が入ってくる。
(…だれ?)
さっき河本達が出ていった方向に眼を向ける。
向こうもこちらに気付いたのか動きを止める。
そして
「…柚木さん」
「…?」
何処かで聞いたが思い出せない声
「柚木さん!」
すぐに声の主は慌てた様子で駆け寄ってきた。
「大丈夫ですか?…こんな…!?」
状況に慣れてないのだろう。相手の様子から動揺が伝わってくる。
「あの…俺…」
近くに散らかっていたシャツを俺の体に掛け、戸惑いながら目を反らす。
(……)
――授業の間の昼休み。
この時間に部室を訪ねてくる者は決まっている。
事務的性処理の道具として俺を使っている同級生。歪んだ性癖を持ち、日々の欝憤のはけ口として柚木を犯す教師。
そして、好奇心旺盛なその他一部の生徒…
(……)
関係ない…。
そこまで考えると未だ落ち着きなく傍に立ち尽くしているその影向かって言った。
「…連れてって」
「え?」
「シャワー、浴びたい。」
「あ…。」
直ぐにハッとした表情を浮かべ、肩を貸す。
それに捕まりながら俺は定まらない足下に注意しつつ部屋の奥に向かった。
(…だれ?)
さっき河本達が出ていった方向に眼を向ける。
向こうもこちらに気付いたのか動きを止める。
そして
「…柚木さん」
「…?」
何処かで聞いたが思い出せない声
「柚木さん!」
すぐに声の主は慌てた様子で駆け寄ってきた。
「大丈夫ですか?…こんな…!?」
状況に慣れてないのだろう。相手の様子から動揺が伝わってくる。
「あの…俺…」
近くに散らかっていたシャツを俺の体に掛け、戸惑いながら目を反らす。
(……)
――授業の間の昼休み。
この時間に部室を訪ねてくる者は決まっている。
事務的性処理の道具として俺を使っている同級生。歪んだ性癖を持ち、日々の欝憤のはけ口として柚木を犯す教師。
そして、好奇心旺盛なその他一部の生徒…
(……)
関係ない…。
そこまで考えると未だ落ち着きなく傍に立ち尽くしているその影向かって言った。
「…連れてって」
「え?」
「シャワー、浴びたい。」
「あ…。」
直ぐにハッとした表情を浮かべ、肩を貸す。
それに捕まりながら俺は定まらない足下に注意しつつ部屋の奥に向かった。
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