つれない御主人様 36
授業がやっと半分まできたとき、理沙が身を捩り始めた。
「…っ!!」
端から見れば椅子の座り心地が悪そうにしか見えないのか、誰も反応しない。
「理沙!」
小声で真衣は呼ぶが返事が無い。
耳を澄ますと、微かに振動音がする。
さらに衝撃的なものを真衣は見た。
近くを一瞬通った先生は誰にも見えないように、リモコンを持っていた。
真衣は先生を止めようとしたが、理沙がメモ書きを渡してきた。
“私たちがこの事を昼間の学校で言ったら、映像が全校に流されるって山内に”
要は逆らえないということだ。
真衣は恐怖より怒りが強かったが、理沙を助けてあげるすべが無かった。
「ぅ……っふ……!!」
理沙は涙目で真衣を振り返って、笑った。
そして。
もう一度先生が通り過ぎた瞬間、振動音が一番強くなった。
「!!!!だめ…あああああ!!!」
ガタガタっと音を立て、理沙は崩れ落ちた。
教室中がざわめいた。
「…っ!!」
端から見れば椅子の座り心地が悪そうにしか見えないのか、誰も反応しない。
「理沙!」
小声で真衣は呼ぶが返事が無い。
耳を澄ますと、微かに振動音がする。
さらに衝撃的なものを真衣は見た。
近くを一瞬通った先生は誰にも見えないように、リモコンを持っていた。
真衣は先生を止めようとしたが、理沙がメモ書きを渡してきた。
“私たちがこの事を昼間の学校で言ったら、映像が全校に流されるって山内に”
要は逆らえないということだ。
真衣は恐怖より怒りが強かったが、理沙を助けてあげるすべが無かった。
「ぅ……っふ……!!」
理沙は涙目で真衣を振り返って、笑った。
そして。
もう一度先生が通り過ぎた瞬間、振動音が一番強くなった。
「!!!!だめ…あああああ!!!」
ガタガタっと音を立て、理沙は崩れ落ちた。
教室中がざわめいた。
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