官能小説!(PC版)

赤い彗星6

[6191]  うさこ  2007-09-28投稿
 ピンポーン…
 チャイムの音で、目が覚める。
 虎太郎は、球場に行ったらしい。
 時計を見ると、12時50分を指している。
 ヤバイ…。今日は、葵(あおい)とグローブ買いに行く約束してたんだったっけ。
 13時に約束してたな。
 俺は、急いで服を着ると玄関の扉を開けた。
「えぇーっと…」
 葵じゃない。
 知らない女の子。
「私、G中学の真中舞雪花(まなかまゆか)です。赤い彗星のファンです」
「虎太郎の…?」
 虎太郎の投げる球は、早くて「赤阪が投げる彗星の様に早い球」と呼ばれ、それを略して「赤い彗星」と言われていた。
「違う。あなたの方」
 俺も、野球をしていて、走るのが早いので「赤阪の走塁は彗星の様に早い」と呼ばれ、それを略して「赤い彗星」と言われている。「俺の…?」
 かなりの、美人さんだ。「あのっ…これ読んで下さい」
 女の子は、俺に手紙を押し付けると、走り去って行った。

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