紫陽花[001]
「紫織は先生っぽくないね」と、陽介には言われていた。本当は別に先生になんてなりたくなかった。ただなんとなく…就職先が専門学校だったと言うだけ。
出会った時は、私が23歳の時、陽介はまだ19歳だった。もちろん今も、私にも陽介にも恋人が居る。罪悪感が無いわけではない。でも、目や声、手や体で私を呼ぶ陽介を振り払えない。
一番最初の授業から視線を感じていた。本当にじっと私を見ている男性が居たのだ。…村上陽介。少し切ないような、何か獲物を狙うような彼の目は苦しいくらいに私をドキドキさせていた。
出会った時は、私が23歳の時、陽介はまだ19歳だった。もちろん今も、私にも陽介にも恋人が居る。罪悪感が無いわけではない。でも、目や声、手や体で私を呼ぶ陽介を振り払えない。
一番最初の授業から視線を感じていた。本当にじっと私を見ている男性が居たのだ。…村上陽介。少し切ないような、何か獲物を狙うような彼の目は苦しいくらいに私をドキドキさせていた。
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