官能小説!(PC版)

snow drop -4-

[2691]  よざくら  2007-12-18投稿





あ。











あん時と一緒だ。







「あ。相原」


ゴミ置き場付近に座り込んでいた男は俺を見るなりそう言った


「"あ"じゃねーよ馬鹿。お前ゴミ捨てに行くのに何時間かかってんの?」


「ごめんごめん。おっきい荷物持って結構疲れちゃってさ」


「おっきいってな…たかがゴミ一袋じゃん。しかもほとんど紙とかペットボトルだしよ」


「うん。気持ち的にね?」




何だそりゃ。




「前から思ってたけど

黒城って変な奴だよな」


半場呆れがちに言い放ってやると
目の前の男は薄笑いで俺を見上げた


「そんな風に言われたの初めてだけど?」


「そうか?お前充分変だぞ?」



「う〜ん。じゃあ例えば何で?」



「ゴミ山が好きなトコ。」




俺は別にウケ狙ったワケでも何でもねぇのに黒城はフッと吹き出しながら「何だソレ」と言った



何かこの図俺がまぬけみてーで嫌だ…




「何で俺がゴミ山好きになってんの?」


「だってフツーあんなん何時間も見てる奴なんかいねぇだろ!初めて会った時だってお前…」




思わず叫んでしまったが黒城は目を丸くさせてたので俺は途中で我に返った


「…なンだよ。」


「ううん。覚えてたんだと思って」


「はぁ?」

訳分かんなくて俺は苛立ちの声が漏れたけど黒城はあの時と一緒の笑顔で笑った

ほんと変なタイミングでよく笑うなコイツ…
何だか馬鹿にされた様で昔はよくムカついてたけど

今じゃコイツのおかげで短気な自分の性格が治りつつある気さえする程
不思議と落ち着く様になった





「あれから2年か。2年前と同じ事してるなんて変わってないなぁ俺」



「…まだ2年じゃねぇか。何ジジ臭ぇ事言ってんだよ」


「そう?」


「つか俺はもぅ5年くらいお前といる様な気さえする」



「あ。もしかしてソレ密かに嫌み?」




「さぁな」










悪戯っぽく笑ってやると黒城は笑顔で










「俺は相原と会ってから時間って凄い早く過ぎてくんだなぁって思ったけどね」










そう言った。

感想

感想はありません。

「 よざくら 」の官能小説

ボーイズラブの新着官能小説

新着官能小説作品

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス