それでも愛したい 17
「今日からお前は私のおもちゃだ。あいつに幾ら愛を注がれても、その内、お前は私でしか満足しなくなる」
薄れゆく意識………。
これが夢ならどんなに良いだろう。
涼になんか話したらどうなるか…………。
「……!スズ…!……スズ!」
涼の声。
不意に目を開けると涼が視界に入った。
「何もう寝てんだ?友だちん家がダメになったから帰って来たんだ。制服のまま寝たのか」
「……涼!」
思わず泣いて抱きついてしまった。
「どうした…………何かあった?」
優しく涼香の頭を撫でながら涼は不思議そうに聞いた。
「………んーん。なんでもないの……ちょっと…怖い夢を見ただけ」
「そっか」
涼香は自分が心底震えているのが分かりながら、どうすることも出来なかった。
その日は涼のそばから絶対に離れたくなかった。
抱きついたまま眠った。
涼の心臓の音が聴こえる。
「スズ、俺さ…いつかちゃんとした社会人になれたら、離縁しようと思う」
「離縁……」
「そんで、この家の涼香って名前の女の子に、嫁さんになってくれって、伝えに来る」
「涼、ありがとう!嬉しい」
「絶対、結婚しような」
二人は笑い合って、おやすみとキスをして眠りについた。
薄れゆく意識………。
これが夢ならどんなに良いだろう。
涼になんか話したらどうなるか…………。
「……!スズ…!……スズ!」
涼の声。
不意に目を開けると涼が視界に入った。
「何もう寝てんだ?友だちん家がダメになったから帰って来たんだ。制服のまま寝たのか」
「……涼!」
思わず泣いて抱きついてしまった。
「どうした…………何かあった?」
優しく涼香の頭を撫でながら涼は不思議そうに聞いた。
「………んーん。なんでもないの……ちょっと…怖い夢を見ただけ」
「そっか」
涼香は自分が心底震えているのが分かりながら、どうすることも出来なかった。
その日は涼のそばから絶対に離れたくなかった。
抱きついたまま眠った。
涼の心臓の音が聴こえる。
「スズ、俺さ…いつかちゃんとした社会人になれたら、離縁しようと思う」
「離縁……」
「そんで、この家の涼香って名前の女の子に、嫁さんになってくれって、伝えに来る」
「涼、ありがとう!嬉しい」
「絶対、結婚しような」
二人は笑い合って、おやすみとキスをして眠りについた。
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